葉っぱに紛れた、美しき旅人
今朝、会社の前で落ち葉を掃き掃除していたときのこと。
茶色や黄色に色づいた葉の中に、ふと、何かが混じっているのに気がつきました。
近づいてよく見ると、それは蝶…?
いや、アゲハチョウくらいのサイズではありますが、蛾のような姿。
翅の色は淡いミントグリーンで、葉脈のような模様が走り、落ち葉に完璧に溶け込んでいました。


すぐ近くまで手を伸ばしてみても微動だにしません。すでにその生涯を終えてしまったようです。
会社に戻ってGoogleレンズで調べたところ、どうやら「オオミズアオ」という蛾に特徴がよく似ていました。
世界一美しい蛾の短い命と、その意味
インターネットによると、オオミズアオは日本を含む東アジア一帯に生息していて、翅の長さは10cm前後にもなり、淡い青緑色と長い尾状突起が特徴とのこと。その幻想的な翅の色合いから「世界一美しい蛾」と呼ばれることもあるそうです。
驚くべきことに、オオミズアオの成虫の寿命はわずか約1週間。
口は退化しており、成虫になってからは食事をせず、ただ次の命を残すためだけに生きるのだそう。
そんな生き方は、「今この瞬間を全力で生きる」ことの大切さを、静かに私たちに教えてくれるようです。

(成虫のイメージ)
月へ旅立つ魂の使者
また、一部の地域では、オオミズアオは亡くなった人の魂を月へ運ぶ使者と信じられているそうです。
ちょうどお盆の時期にこのオオミズアオと出会った私は、すでに天国へ旅立った大切な人たちをふと想いました。
もしかするとこの子は、その人たちの想いを運んできてくれたのかもしれない、そんなことを考えて、少し嬉しくなりました。

最後に
落ち葉の中で静かに眠るオオミズアオは、儚くも美しい命の象徴でした。
この出会いは、何気ない日常の中に潜む小さな奇跡を教えてくれた気がします。
皆さんももし、淡い緑の羽を持つ蛾を見かけたら、ほんの少し立ち止まって、その物語に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
というわけで、お盆期間中も弊社は通常営業中です!
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