冬場の結露で表面が剥がれてしまったフローリング。結露や水分がフローリングに長時間付着すると、表面のコーティングが浮き上がったり、白く濁ったような見た目になったりすることがあります。

早めの対処が肝心なのですが、同じフローリングを手に入れるのは難しいため、部屋全体の張替というかなり大掛かりな工事となってしまいます。材料費・施工費・家具の移動費などがかかり、場合によっては数十万円以上の出費になりますし、数日間にわたる工事の間は部屋が使えなくなるといったデメリットも。
ということで、今回はフローリングの部分補修作業について、写真と共にご紹介します。
① 表面の汚れ・浮きを確認する
まず、白くなっている箇所や浮いている部分を丁寧に確認します。
前準備として、フローリングをマスキングテープでブロッキングしたり、塗料や粉塵から窓を保護するためにビニールで養生します

② サンドペーパーで研磨する
白く浮いた部分を中心に、サンドペーパーで優しく磨きます。 木目に沿って研磨するのがポイント。

③ 乾拭きして粉を落とす
サンディング後は、柔らかい布で表面の粉をしっかり拭き取ります。ここでホコリが残っていると、後の塗装に影響します。


④ 木目を描き足す
もしサンドペーパーで削ったことで木目が消えてしまった場合は、細筆やタッチアップペンで木目を描き足します。
元の木目に合わせて、不規則なラインを描いていきますが、ここはまさに職人技というところ。描いた後、わざと部分的に指やスポンジでぼかすなどして馴染ませ、リアルに再現していきます。

⑤ ニスやクリア塗料で仕上げる
描いた木目が乾いたら、水性ウレタンニスなどでトップコートします。 塗布後は完全に乾かし、必要に応じてもう一度塗り重ねて耐久性を高めます。

完全に乾いた後は、自然光の下で色味や木目が馴染んでいるかをチェックします。補修箇所がまだ目立つ場合は、木目の描き直しやニスの重ね塗りで調整可能です。


結露によるフローリングの表面剥がれは、放置するとさらに広がる可能性があります。
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